お疲れさまです、ポッテイトです。
今回はトレードしたい気持ちをぐっと堪え、基本の勉強からやっていきます。
田向宏行氏の書籍「ずっと使えるFXチャート分析の基本」を片手にチャートに向き合ってみたいと思います。完璧に読み込んではいませんのでご了承下さい。
本日の学習の目標
- 上昇or下降orレンジを判断すること
- 限られた朝の時間帯に適切な注文方法を出す方法を検討すること
- 【本日の教材】4月12日6:00頃のEUR/USDチャート
- 相場の流れの中の「節目」を見つける
- 補足:「0.1pipsも見逃さないこと」について
- 【結果】4月12日6:00以降チャート
- 【考察①】成行注文でポジションを持ってしまったことはどうなのか
- 【考察②】注文はどこに設定するべきだったか
- 【結論】両方向に「逆指値」と同時に「損切り注文」の保険を掛ける
【本日の教材】4月12日6:00頃のEUR/USDチャート
日足以上の長い足ではなく60分足を選択しました。
理由は翌日に持ち越さないデイトレードをしたいためです。
サラリーマンである私は平日チャートを見る機会は朝と晩の2回と限られていること、私の性格上ポジションを何日も保有するとスワップのプラスマイナスが気になって判断を鈍らせると考えたためです。
逆に極端に短い足、つまりスキャルピングを選ばなかった理由は、チャート分析になれていないので判断スピードが遅く焦ってしまい、勘に頼るトレードになると考えたためです。そうなりますとPDCA(Plan Do Check Action)サイクルを回せないためいつまでも成長できない、というわけです。
この時点で私はその先(4月13日5:00まで)のチャートを見ていません。
結果を見てしまってはトレーニングにならないと思ったからです。
相場の流れの中の「節目」を見つける
相場においては、ローソク足を1本単独で見るのではなく複数本の束で検討し、それにより「節目」となる高値や安値がわかるようになるとのこと。
見つけ方としては、例えば高値であれば、高値をつけた後の足が前足の高値を超えていない(高値更新していない)場面ということらしいです。
チャートを正しく読むために以下3項目に注意します
- 高値と安値に着目すること
- 0.1pipsの違いも逃さないこと
- 節目となる高値安値を見つけること
では実際に節目の高値と安値に〇印をつけてみたいと思います。
ピンク色〇:節目となる高値 水色〇:節目となる安値
4月11日の最も高い高値から〇印をつけてみました。
ピンク色〇は高値につけましたので、その前後の足よりも高くなっています。
水色〇は安値ですので、その前後より下に安値があります。
ピンク色〇同士、水色〇同士見てみます。
高値(ピンク色〇)は切りあがることなく、安値(水色〇)はどんどん下降をしてます。
このことから、下落のトレンドに見えます。
補足:「0.1pipsも見逃さないこと」について
冒頭「0.1pipsも見逃さないこと」と記載しましたが、チャートを見て判断に困るほど僅差はありませんでしたので数値まで記載しませんでした。
今後必要に応じて数値も記載して後で検証できるようにしたいと思います。
いずれにせよ数値に関心を持たなければいけませんよね。
見逃していることがありましたら、ご指摘いただきたく存じます。
それでは、この後そのまま下落したのでしょうか?
検証してみたいと思います。
【結果】4月12日6:00以降チャート
縦の緑色線(|)から右側が続きの6:00以降のチャートです。
そのまま下がらず、結果は上昇に転じました。
【考察①】成行注文でポジションを持ってしまったことはどうなのか
本日の状況を例に、もし仕事に行く前にポジションを持ったらどうなっていたか考えてみたいと思います。
気持ちは「よし、下降トレンドだ!」
ということで「成行」で売り注文です。
6:30頃 EUR/USD 1.12550 成行で売り注文、10000通貨
7:30頃 家を出て仕事へ
22:00頃 帰宅、食事、風呂、等々
23:00頃 PC起動、ポジションの確認
さてさて、帰宅後どうでしょうか。
23:00過ぎは4月12日の最高値1.13236をつけました。
そこで損切りしたとしますと、1.12550 - 1.13236 = ▲0.00686 (= ▲68.6 pips)
10000通貨ですので、1ドル112円とすると損金額は▲7,683円、結構痛いっ!!
もし方向は間違ったとしても、ここまでの被害が出ないようにするには「損切り注文」を設定するというわけですね。
しかし、そもそも「成行」で入ると負ける場面であるとも考えられます。
ここではトレンド継続と転換の2つ可能性を疑うべきだったと考えます。
トレンド転換はいつ訪れるか分かりませんし、未来予想は勘になってしまうので「転換するだろう」では根拠が無く全くダメです。
それでは、どのような注文でポジションを保有すべきだったでしょうか。
【考察②】注文はどこに設定するべきだったか
どの位置に注文を置くべきだったんでしょうか。
再び4月12日6:00のチャートを見てみます。
先ほど考察①の最後に記載しました通り、トレンド継続と転換の両面をそれぞれ考えてみます。
考察②-1 トレンド継続の可能性を考える場合の「逆指値」注文
継続であれば2つ目の水色〇(1.12495)を下回るはずです。
したがって「逆指値」は1.12494以下に売り注文を置くべきと考えます。
考察②-2 トレンド転換の可能性を考える場合の「逆指値」注文
転換であれば、ピンク色〇(1.12608)を上回るはずです。
なお、その際のローソク足の陰陽は関係ないそうです。
陰線陽線を決める始値と終値より、高値安値に注目するほうが先の値動きを考えるうえで重要となるわけです。
引用元:「ずっと使えるFXチャート分析の基本」(田向宏行氏 著) 43ページ
したがって「逆指値」は1.12609以上に買い注文を置くべきと考えます。
考察②-3 継続or転換の判断はつくのか
まずトレンドが継続している根拠は、安値の更新です。
一方この根拠が否定される条件は、安値を更新せず、高値を更新することです。
先に述べました通り、水色〇が安値を更新し続けてましたので、下落のトレンド継続と見え、次もさらに下がる可能性を期待してしまいます。
しかし、それが6:00以降も継続するかは未来のことですので不明です。
6:00時点では、水色〇(1.12495)とピンク色〇(1.12608)の間にありますので、継続の根拠も否定する根拠もなく、判断できない、という考えです。
そうなりますと、トレンド継続と転換の両方向の「逆指値」を注文します。
【結論】両方向に「逆指値」と同時に「損切り注文」の保険を掛ける
ここまで考察した注文方法について一度整理します。
【注文①】
考察①より、トレンド継続で考える場合は
- 注文(逆指値)は、水色〇(1.12495)のすぐ下で売り
- 損切り注文は、ピンク色〇(1.12608)のすぐ上で買い
【注文②】
考察②より、トレンド転換で考える場合の注文は、
- 注文(逆指値)は、ピンク色〇(1.12608)のすぐ上で買い
- 損切り注文は、水色〇(1.12495)のすぐ下で売り
お気づきかと思いますが、注文①と②の内容は、注文(逆指値)と損切り注文が逆になっただけです。
23:00の帰宅時点では、注文①は行われずそのまま。
一方、注文②は自動的に発動、1.12609で買い、ポジションを保有したまま利益が出ているはずです。
1.13236 - 1.12609 = 0.00627 (= 62.7pips)
最大62.7pips未決済の状態で利益が見えるかと思います。
実際には決済も根拠を持って設定すべきで、それはトレンドの終わり、転換点で置くべきかと思っています。
一つのチャートをじっくり見ていくと大きな発見がありますね。
次回は、今回の学びを活かして実際に1000通貨でトレードしてみようと思います。
お疲れ様でした~